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グラチャン女子:ブラジル戦、荒木と鍋谷のすごさに満足 [バレーボール]

グラチャン3戦目はブラジル相手に3-2のフルセット勝ち。途中、自分たちのミスが続いたり、相手の戦術変化に対応できなかったりともたついたところがあったものの、主導権を握っている時間が長くて負ける気がしない展開でした。


やっぱり荒木はすごい!攻撃面では、どんなトスにも対応できて、広角に打ち分けられて、移動攻撃も高さが出せる。おとりに入るときも打つ気で入って必ずブロッカーを引きつけてます。

守備面では、しつこくてサボらないブロックで必ずセンター線に圧力をかけてからサイドにヘルプ。そこからブロック完成までがめちゃ速いですよね。ヘルプに飛んでまだラリーが続いていたら必ず中に寄ってセンター線に圧力をかける。徹底してます。

決して器用ではなかった新人時代と比べると別人のよう(笑)。努力で一つ一つ解決してきた重みと厚みがプレーに表れてましたね。


そんなふうにセンター線が機能すると、前衛主体の攻撃でもブロックを振れる、と。冨永が白帯(ときにはその上!)でぎりぎりまでがまんしてタメてからひょいっと飛ばすたびに、ブラジルはブロックだけでなくレシーバーも右往左往していました。


この荒木のプレーを岩坂主将ができるかどうか。中田組の未来を占う試金石、って感じです。


そんな荒木におんぶにだっこだったブラジル戦のローテはこちら。


冨永        奥村       石井


内瀬戸       荒木       新鍋     L井上/小幡

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キャロル(MB) ナタリア      ロベルタ(S)


タンダラ   ガビ・ギマラエス    アナ(MB)  Lガビ・ソウザ


ブラジルはナタリアが新キャプテンなんですね。世代交代ということで仕方ないのかもですが、キャプテンに向いてない気がするけど。パワー型なところを買われて早くから代表入りしていた選手ですが、パワーにおぼれてブロックにぶつけるクセは今日の試合でも抜けてなさそうに見えました。ギマラエス監督の長期政権もいい加減どうなの?って気もしていて、ブラジルは3大大会でメダルに絡めない低迷期に入るかも・・・と妄想してみたり。

それはさておき。この試合は日本がブロックでよく粘りましたね。ブロック決定数は13本ずつで一緒ですが、ブロックにあてた数では日本が89本、ブラジルが71本。いわゆるワンタッチを取った数です。

ただ、相手にブロックを利用された場合も含まれます。日本がブロックアウト狙いの打ち方を多くしていたことを考えると、有効なワンタッチの本数はもっと差があったのではと想像してます。ちなみに、日本の89本のうち荒木が36本。確かにワンタッチを取りまくってたもんなー。

ブラジルもこれからチームを作っていく段階なので全否定するつもりはないですが、それにしてもお家芸の立体的なバレーはできてなかったですし、コンビネーションも単調。劣勢になるとサーブが明らかにゆるく弱気になるメンタルだけは引き継がれていて・・・しかも太ってる。全体的に。

そういう意味では日本のほうがメンタル面でも上でした。

第2セットはじりじりリードを広げようという局面で、自分たちの(ていうか、荒木の)の連続ミスから追いつかれてシーソーゲーム。それでも24-20とセットポイントを握ってさすがに・・・と思ったらまさかの石井があと1本を決められずにジュースに持ち込まれたあげくひっくり返されるという。

こりゃ崩れるかなと思ったら第3セットで修正したのにはびっくり。チーム状態がもうそこまでできてるんだ、と。センター線を消すために動線をじゃまするサーブを打ち、両サイドをブロックとレシーブの連係で囲い込む。そこでワンタッチとって切り返して・・・って思ってたんだろうけど、ワンタッチどころか荒木がビシバシ叩き落としてくれたから展開が早くて(笑)

レフト攻撃が2連続シャットアウトされたアマンダ(ナタリア対角)が下げられて、入ってきたロザマリアが荒木のブロックを意識しすぎてアウト、ってところで勝負あった、って感じでした・・・普通なら。

そこで終わらないのはさすがギマラエス監督で、第4セット新鍋/内瀬戸の前衛側をサーブで徹底的に狙って攻撃力を弱めつつ、ラリーになったらコート中央にフェイントを落とすという木村沙織がやりそうなバレーを展開。この対応に時間がかかったのはベンチがよろしくなかったなー。コート中央への軟打をどう守るかは永遠の課題的なとこもありつつ、でも必ず決めているはず。なんで時間がかかったんだろ?

空気が読めない(たぶん)ナタリアなんて、第4セットであまりにも軟打が決まったもんだから、第5セットでも苦しまぎれにやってしまってブロックされるという。

勝負あった!という局面から相手がワンチャン狙いで仕掛けてきたことに動揺して受け身からの後手にまわり・・・というのがこのブラジル戦で浮かび上がった最重要課題かなと感じました。

それでも第5セットまでにきちんと立て直してまた序盤から走って勝ち切ったわけで、このチーム、1年目にしてはチームの精神年齢が高いのかもですね。

などなどメンタル的なことがやたらと目にとまった試合だったのですが、それ以外の場面で1つ、第5セットの9-4の場面が印象的でした。ロザマリアのサーブから奥村Cワイドおとりの鍋谷レフト攻撃。この時点でアナが遅れ気味のブロックであおってしまっていて、実況は「リバウンド」と言ってたけどたぶんブロックアウトを狙ったと思うのですが、それは返ってきた、と。

それをつないで新鍋が勢いが強い2段トスを鍋谷に。これは打てずにプッシュで返すしかなく、今度はアナがすかさずセッター・ロベルタの後ろにまわりこんでストレート打ち。お?さすがブラジル・・・と思ったのですが。

なんとそのコースに小幡が入ってたんですね。反応して上げる小幡。それを後衛にいた内瀬戸がしっかり打てるトスにして、鍋谷がその後ろから飛んでくるトスをクロス側を向いてジャンプしてから空中でひねってストレートに打つという。なんじゃこの超人的な連係技???と衝撃でした。

一方、その前にアタックを打ったアナはしりもちをついていたのですが、内瀬戸のトスが頂点に達する前には立ち上がってストレート側ブロックの位置でネットに詰めてました。

なのに、後ろからのトスに対して鍋谷がクロスを向いてジャンプしたもんだからスト側のブロックに跳ばなかったんですよ。え?センターなのに??代表なのに???ってこれまた衝撃でした。フェイントを拾う体勢になるでもなく、手を伸ばすでもなく、ただ跳ばなかった=ブロックをサボったんですね。

もしアナがさぼらずスト側で跳んでたらさすがに鍋谷は逃げようがなかったかもしれません。でも現実は、最後まで得点の可能性を探った鍋谷に対し、アナは本職のブロックをサボった。そりゃブラジル、負けますわな。

今回のブラジル代表が“すべて”ではないにしても、何かとメンタルに課題があるブラジルのこと。そこにサボり癖が加わってしまってはキューバのように凋落してしまう恐れもあるのでは・・・とほくそ笑んでしまい・・・いえ、心配です。まじっす。まじ心配っす・・・なぜか笑ってしまいます(pfff

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Taro

グラチャンが盛り上がってきていたので、もしかしたら?!と思って見に来たら、さっそく記事があがってました!いつもながらのさすがな分析と、ちょっとした毒が素敵です笑(まさかの”鬼太郎”w)

荒木が大活躍(この試合のMVPだと思います)なのは嬉しいものの、このまま荒木に頼ってしまうところが過大ですかね。このBlogの昔の記事を読んでいると、荒木がどう成長してかがホントよくわかりますよね。
やはりセンターが活躍するとバレーが活き活きすると感じた試合でした。

新しい記事を楽しみにしています!
by Taro (2017-09-09 03:11) 

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第5セットの9-4の場面、鍋谷にトスを上げたのは内瀬戸でしたよ!
by お名前(必須) (2017-09-09 10:03) 

rio

>Taroさん、ありがとうございます。世間からかくれてこっそり・・・してるわけではないのですが(^^;

鬼太郎とか相変わらずなこと言ってますが、ほんとは「ぬらりひょん」なんですね。ずっとそう思ってて、でも「ぬらりひょん」は水木マンガでは悪者のボスだし、そもそも女性に向かって言うのはよろしくないことなのではなかろうか?などと考察し、その次に似てる鬼太郎を選択しました。

荒木はずっと応援してきた選手なので、こうした活躍はうれしいですね。応援してきたくせに過去には「牛」とか「どんくさい」とか言いたい放題でもうごめんなさいって感じです(^^;

岩坂はブラジル戦の荒木の戦い方を注意深く観察・分析して、コピ―するのではなく、自分の中に取り入れてほしいですね。
by rio (2017-09-09 14:58) 

rio

>お名前(必須)さん、ご指摘ありがとうございます。修正しました。あの場面を録画で何度も確認したのに間違えるという・・・orz ふだんからいかに番号を見ていないかがバレてしまいました(^^;
by rio (2017-09-09 15:00) 

YM

こんにちは。 やっぱりrioさんの記事のアップがあると、試合がグッと面白くなります。

昨日のブラジル戦は久々に楽しめました。 贔屓の荒木が活躍してくれたこともありましたが、ブラジルにはこちらの対応次第では負けることはないのだと実証してくれましたし、選手達も実感したのではないでしょうか。

へったくその実況とMC解説は頑張ってスルーします。
これまで効果的だった石井が、2セット目終盤に来て以前の石井に戻ってしまった。
弱気になってここ一番が出せない。 これからの課題ですね。
野本と石井は、守備がうまくなった方がレギュラーの座をつかむと思います。
鍋谷のスパイクは相変わらずブロックを弾き飛ばす程の力はないけれど、器用さに磨きをかけてオールラウンダーとして一流になってほしいな。
リベロの二人も能力高いですねえ。ちゃんとオーバートスもできるし。 いや、普通だけど。
第4セットを落としたので、最終セットはセッターを替えてくるなあと思っていたのですが、富永続投でしたね。 これで勝ったのは富永の自信になったことと思います。 ここらの采配が中田監督の個性でしょうかねえ。 生沼さんに続く2番目の女性監督と、やたらめったら持ち上げていますが、『選手一人一人をえこ贔屓します』と言ってますから、不要なプレッシャーを排して上手な試合運びを期待します。

今日のアメリカはまた違った巧さを持っていますから、どんなふうに挑んでいくのか楽しみです。


by YM (2017-09-09 15:02) 

rio

>YMさん、ありがとうございます。初戦の韓国戦を見逃してどうなることかと思いましたが、再放送を録画できたのであとで見ようと思ってます。

サイドは早急に手を打たないといけない気がしますね。新鍋/内瀬戸の2枚づかいがいいとは誰も思ってないはずで、案の定、ブラジル戦ではどちらかが封じられると極端に点数がとれなくなるという。

ただ、今回は一応、ケガで離脱ということになっている古賀が必要か?というと私は疑問なんですね。っていうか、古賀のあの豆腐メンタルでは代表は無理だと思ってます。

となると、長岡の復帰コミで考えて、オポジットに長岡/堀川、WSに新鍋固定で、対角に180cmクラスをいれつつ内瀬戸がカバー、ということになるんでしょうね。長岡/堀川で対角を組んでオポジットに新鍋、でも面白いかもですが(笑)

いずれにしても中田組の構想にはつなぎも含めた守備力がないと参加できなさそうなので、野本や長岡はそこが課題ですね。

鍋谷は技術とメンタルは順調に伸びてるので、もっとマッチョになるべく体重管理(増量)をするべきだと思います。あまりにも線が細いですよね。

さまざまな技術やスピードの土台になるのは全身の筋力ですし、特にサイドにはラリーを一発で制する力が求められるわけなので、上背がない分、誰よりもマッチョにならねば!と思ってます。

冨永のトスワークは見ていて楽しいですね。竹下引退以降、言われるままに上げる/特定の選手に依存する/意図がはっきりしない選択をするという状況が続いていたので、久々に試合をきちんとコントロールするセッターが代表になってよかったです。

フェイクをいれてブロックを振るときがまだバタバタしているというか、けっこうなオーバーアクションなのでハラハラしますが、洗練されてくればかなり曲者のセッターに成長するのではと楽しみです。
by rio (2017-09-09 15:27) 

オーソノ

男子のWL当たりで再開と踏んでたのですが、見事に外れました。お久しぶりです。

さあ、妻で五輪からママでも五輪なるかですね。メダルじゃないところが何とも残念ですが。

次のブログにオールラウンダー集合とありますが、現時点でのMBでは荒木のみ該当とおもいます。繋ぎやハイセットの意識とそれができるのは荒木の世代で終止符なのが危機感大ありです。

それしても、日本は何故MBを使う理由が意識付けでしかなく、結局はサイドを生かすための布石でしかないのか。解説はほぼこれで、メディアが追従するもんだから戦術として確定みたいな。

後衛3ローテ免除なんだから、点数を取れですよ。強豪国は20点以降やラリーの締めには必ず重用してきます。身長やパワーは関係ないとおもいます。

以前、宮下が世界戦となると背後に高い影があるので怖いって発言してましたが、そこでブロードになっちゃう。見た目は派手ですが、単なるライト攻撃ですもんね。

人生で出産まで経験した大先輩が「持ってこい」と言えば上げざる得ない分けで、中央近辺のスロットからガンガン行くことに今後も期待してます。

追伸:ホームランサーブで一試合必ず1点献上は真似しないことw

by オーソノ (2017-09-10 07:54) 

rio

>オーソノさん、お久しぶりです。2016年末から半年間、気づいたら夏が過ぎようとしていました・・・私はいったい何をしていたのでしょう。

中田監督いわく、久光でいちばんトスがうまいのは岩坂だそうです。確かに、動きが遅くて不安定であやふやなわりに、2段トスはきちんと上げられてますもんね。荒木の2段トスなんて若手時代は目も当てられなかったですから・・・いずれ岩坂も荒木のように成長するのではと期待してます(^^;

で、問題のセンター線。おっしゃる通り、ブラジルは第1セット開始からの攻撃が、1本目からガビ・ギマのバックセンター、そのあとキャロルのクイック3連打、ローテがまわってすぐにアナのクイックと、8点目タイムアウトまでにセンター線を使いまくってるんですよね。

そこからサイドに展開したあとも、チャンスがあればセンターに打たせ、センター主軸で相手の守備をズタズタにする、という意図がはっきりしてますね。

日本も荒木はその意識がありますが、韓国戦・ロシア戦の岩坂はふわふわしてるだけで全然クイックに入らないという。移動攻撃も得意じゃない、ブロックの横移動だけでなく判断も遅いという選手が、せめてセッターの前のクイックに入らなければどうやってアピールするんだ?っていう。

まあ、センターとセッターを同時に育てるのは至難の業でしょうから、まずは荒木にセッターを育てさせるほうが優先度高いかもしれませんね。
by rio (2017-09-10 16:12) 

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