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W杯・タイ戦 4年後にはライバルか [バレーボール]

タイを応援してしまいました(笑)。アジア選手権に続き、つなぎの際の無駄のない動きと手首の柔らかさを発揮。何年も同じメンバーでチームを組んでいるそうで、見合ったり、一瞬動きが止まったりすることがまったくないいいチームでした。チームが若いこと、国際大会の経験が少ないこと、故障者が多いことなど課題はまだまだあるけれど、このチームでいけば4年後には日本に追いついてくるのでは。

第1セットは調子の悪い日本と、それ以上に調子の悪いタイとの戦い。タイはセッターを前衛から始めるローテーション。これはたぶん、竹下が前衛に上がってきた時にタイの攻撃を3枚にする作戦だったんだろう。相手の一番弱いところに自分たちの一番強い所をぶつけようとしたんだけど不発。タイはプルームジットのクイックから攻撃を組み立てていくのがパターンだけど、このローテだと彼女は後衛からのスタートになる。プルームジットが前衛にあがってきた時点でがっつりマークがつき、クイックが使えなかったのが響いた。

日本は第1セット、前日の敗戦を引きずっていたのかすべてのプレーがぐだぐだだ。高橋の平行も荒木のブロードも遅いし、サーブは弱いしミスるし。でもそれ以上に、タイのサーブが弱く、攻撃が単調だったことに助けられた。

第1セット、課題が残ったプレー。
・15-10のラリーで、日本は攻め手が木村のライト攻撃のみ。サーブを打った荒木が後衛に残っているんだから、荒木はバックアタックを呼ぶべきだった。柳本監督が「エリカ!エリカ!」って叫んでたのは、バックアタックを打てということか守備位置を下げろということか、テレビではよくわからなかったけど。
・16-10のタイムアウト明け、タイの長くて緩いスパイクを荒木が後ろへそらす。今のセンターはリベロとの交替を前提にしてるから、吉原知子ら以前の時代のセンターに比べて極端にレシーブ力が無い。1点を争う接戦では命取り。
・21-15でサービスエースを決められた場面。栗原の目の前に落ちるサーブが来たのに、栗原がよけ、佐野がとれずにノータッチエース。栗原は謝ったらしいけど、レセプションを免除されてるからって「絶対とるな」ってことじゃない。この辺の融通はタイを見習うべき。
・24-19のラリー、杉山がまたしても2段を打てずチャンスボールを返してしまう。直後にブロックでしとめたからよかったけれど、怖がられるセンターになるためにはこれではいけない。

そこで第2セット。タイはローテーションを動かし、セッターをサーブの位置から始めた。つまり、日本と同じにして、日本の一番強いローテとタイの一番強いローテでガチンコ勝負を挑んだのだ。こういうところがかっこいいね!パターンどおり、プルームジットのクイックから攻撃を組み立てていく。しかも終盤、1枚替え、2枚替え、1枚替えとめまぐるしくメンバーを替え、常に攻撃を3枚にする作戦に出た。セルビア戦の記事に”たつたつ”さんがコメントしてくださった「ライトにトスを上げさせると、セッターとアタッカーの1枚替えで2枚替えの効果」という作戦も使ってきたのだ。

日本のブロックはあっさり分断されてジュースにまでもつれ込む。最後に竹下のアウト気味のサーブをタイが拾ってしまったことで、日本はなんとか逃げ切った。けれど、「純粋」メンバーで戦うという日本最大の弱点を突いてくる作戦に、ここまであっさりと崩されるとは。

思えば、WGPのときのポーランド・ボニッタ監督(元イタリア監督)も、日本にセットをとられたあとにスタメンを半数いれかえ、ポジションも替えて日本を撃破したのだ。つまり、実力差が大きいタイですら接戦に持ち込める。実力伯仲のポーランドレベルだと負ける。交代要員のいない日本には、これに対抗できる作戦はない。次の対戦相手・イタリアは主力を温存してここまで戦ってきている。日本が圧倒的に不利だという感が否めない。

最終的には、第2セットの接戦をとった日本が、そのまま地力で押し切って勝った。タイは最後までベンチワークで対抗したけれど、プルームジットのクイックを杉山が読みきったのが大きかった。

プルームジットのクイックはモーションが大きい。彼女はオープンも打てるから、ラリー中のクイックだとブロックを翻弄できる。アジア選手権では要所で気持ちいいいぐらいラリー中にB、Cクイックを決めまくっていた。けれど、攻撃が2枚で、相手サーブのときはバレバレになってしまう。まだ23歳。あと4年でここがどう成長するか楽しみですね。


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コメント 8

madoka

私もタイは好きなチームです!
…って余裕で言ってられるのも多分あと数年のような気もするんですが(今日も、「こりゃ数年後には追い越されてんじゃね?!」と思いながらの観戦)、若いのに粗さがなく、「目指すバレー」の形がはっきり見えていて、いいチームだなぁ、と感心してしまいます。
途中、セッターを下げて、ライト(でしたっけ?)プレーヤーがトスを上げてたじゃないですか。あれにはヤラレましたね。実況も言ってたけど、「日本がやりたいことを、(柳本監督の)教え子が先にやってます!」みたいな(笑)。
久美さんも「セッターって誰でもできるわけじゃないんですけどね~…」と苦笑混じりに言ってましたよね(それをやってくるタイへの褒め言葉としてね)。
かたや日本。
「自分に求められる最低限の仕事」はこなしてる、という感じでしょうか。
なんか「いっぱいっぱい感」が漲ってるような…(^_^;)
なにしろ交代要員がほぼゼロ、という苦しいメンバー構成ですから無理もないのですが、面白みがなさすぎです…。
最後にチョロッと2枚替えを見せてくれましたが、時間にして3分ぐらい(笑)?

ところで、昨日は日本のバックアタックについての解説をありがとうございました。
センターからしか使えない…というのがよくわかりました(泣)。
今日の記事で、「荒木はバックアタックを呼ぶべきだった」とありますが、確かに、今の全日本(のスタメン)で一番パワフルなバックアタックを打てるのは、荒木かも…。
明日は見れるといいな(…無理かな…)。
by madoka (2007-11-06 22:31) 

ハボック

 ところで、突然ですが、なぜか友達からタイ戦の日本のブロック数はとの質問が来ました。
 今日は仕事で見れなかったので分らんと返事しましたが、だれか知りませんが(^v^)
by ハボック (2007-11-06 22:40) 

hoi

「セカンドチーム」とか「オプション」とかいうことを考えさせられました。
ティンカオ・プルームジットは去年のアジア大会ではオープンを打ちまくり、ブロックはミドルという、高校バレー部のエースのような働きをしてましたね。一方でウィラワン・アピンヤポンの強打を生かす時にはブルームジットはセンターでしっかり速攻に入ってました。さらに今日はライトから突如セッターになったマリカ・カントゥンはアジア大会ではチームのベストスコアラーです。本当にいろんなことが出来るんですね・・・
日本はオプションのない事実上のワンチームで戦っているわけで、試合中にもどんどんデータ解析される現代のバレーでは、これが致命傷になることもあるんじゃないでしょうか。タイの監督は柳本監督の弟子だそうですが・・・
by hoi (2007-11-06 23:05) 

rio

>ハボックさん、国際バレーボール連盟のHPで毎回アップされるのですが、タイ戦はまだのようです。URLはこちら。
http://www.fivb.org/EN/volleyball/competitions/WorldCup/2007/Women/Press/matchinfo_1.asp?sm=18
by rio (2007-11-07 00:29) 

rio

>hoiさん、まったく同感です。

なにごとも「純粋」ってだめなんですよね。崩れると修正が利かない。これまでの全日本で、ここまで交代要員のいないチームは無かったと思います。

世界バレーのようなトーナメントと違ってリーグ戦なので、力配分がとても重要。どのチームも選手をうまく使いまわし、休ませながら戦ってますよね。

前半戦でラクな対戦順にされている日本は、疲労がピークに達する後半戦にそのツケが回ってきます。しかもこのメンバーは、WGPからアジア選手権の9連戦と、ほぼ同じメンバーでずっとやってるんですよね。

たとえば今日のような試合であれば、大山をオポジットにいれ、高橋、栗原、木村のうち1人を休ませるという手もあったはず(栗原がレセプションに参加することが前提ですが)。

メダルとか出場権とかその辺はどうでもいいんですが(最終予選でほぼ確定なので)、「お!やるな!」ってところを見たいですよね。
by rio (2007-11-07 00:44) 

ballgame

初めてコメントさせてもらいます。
rioさんのブログいいですね~。
試合に見た後に読むと、なるほどなるほど・・・と二度楽しめます。
明日以降も楽しみにしています。

参考になるので、トラックバックをはらせてもらいました。
ご迷惑でしたら、遠慮なく言ってください!
by ballgame (2007-11-07 03:50) 

rio

>ballgameさん、TB大歓迎ですよ。ありがとうございます。

「わーい!よくやった!」って調子の記事を書きたいんですが、なかなか全日本の都合がそうもいかないようで(笑)。

日を追うごとに、テレビの解説陣(川合、中田、大林)のコメントも専門的でわかりやすく、簡潔になってきましたよね。好感触です。
by rio (2007-11-07 16:31) 

ハボック

ありがとうございました。<m(__)m>
by ハボック (2007-11-08 00:36) 

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タイ戦(それってね・・ 2007-11-07 20:29)

最近は、ブログなどで、毎日の化粧に関するエッセイのようなものを綴る女性が増えています。この中でも、コスメデコルテ AQの使用感を述べているものが結構見られます。コスメデコルテ AQの品質は、こうしたところでもで知ることが出来るのです。いくつか見てみると良いでしょう。【バレーボール】日本、…[続く]

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